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年末調整のクラウドサービス「年末調整ステーション」をトライアルしてみた

更新日:

総務の仕事で大変なものに「年末調整」
今年から書類が増えたので、手間が更に増えました。

何が大変って「配って」「集める」「チェック」を短期間で処理しなければならないことです。

私の会社は事務所がいくつかありますし、派遣事業も行っているので、勤務先が100以上ある状態です。
それを短期間で処理するとなるとそれぞれのスケジュールがかなりタイトなものになります。

それらをまとめて楽にできるのが、年末調整のクラウドサービスです。

いくつかもあるサービスを比較したうちの一つが「年末調整ステーション」です。
年末調整ステーション

年末調整ステーションとは?

スマホやパソコンで画面のナビゲーションに従って情報を入力していけば、年末調整を処理完結できるクラウドサービスです。
提供している株式会社エフアンドエムという会社は、経理業務のアウトソーシングや中小企業を対象にした総務部門のコンサルティングを行っている会社です。

サイトでの説明

アウトソーシング事業において、年間約6万人のお客様の確定申告における会計処理を請け負い、
また同数の国税電子申告を提携税理士法人にて行うためのソフトウェア開発を行ってまいりました。
この生産管理、大量データ処理に対応した業務サポートシステム開発のノウハウを背景とし
クラウド型労務手続きシステム「オフィスステーション」を低価格でお客様へ提供することが実現しました。

「年末調整ステーション」以外にも「オフィスステーション」という入退社時や扶養変更、氏名変更など「人事労務」関係をクラウド上で行うサービスも提供しています。

料金比較

類似するサービスは他にもありまして参考程度に紹介します。
他社のサービスの場合、「人事労務」と「年末調整」をあわせて提供しているケースもあるので純粋な比較とならないのもあります。

会社名

エフアンドエムネット

オービック

SmartHR

freee

サービス名

労務

マイナンバー

年末調整

年末調整奉行

SmartHR

ライト

ビジネス

入社

退社

扶養変更

住所変更

マイナンバー

年末調整

給与計算

給与明細

勤怠管理

料金

月額1人/40〜100円

月額100人/3,000円

年額1人/400円

年額1人/500円

月額1人/600

月額1人/300円

月額1人/700円

備考

マイナンバーはオプションで追加可能

100人追加ごとに+1,000円

年額

奉行サポート加入の場合1人/400円

無料プラン有

勤務形態が1パターン

勤務形態が複数パターン

年末調整ステーションを実際使ってみた

利用してみて非常に使いやすいのは実感できました。
でも、サービスの問題ではなく、どのように処理するべきか悩むであろう点について先に紹介しておきましょう。

①従業員情報の登録
②従業員のメールアドレス
③税務署への申請と承認

従業員情報の登録

年末調整では案内に従って入力していくわけですが、予め扶養などの情報が入力されていれば、入力する従業員側は新たに入力しなくて済みますので、手間が少なくて済みます。

時間がない場合は、入力者側へ1から入力させる方法で対応する選択肢もあるでしょう。

従業員のメールアドレス

すでに従業員にメールアドレスを付与している、もしくはメールアドレスを収集している場合はあまり困らないのですが、メールアドレスを管理していない場合、ここでまず時間がかかるでしょう。

メールアドレス宛に通知を送る方法以外にも、ログインのためのIDとパスワードを印刷して配る方法で対応する事も可能です。
「年末調整ステーション」では、配布するように紙を作成してくれるメニューが用意されています。
サービスによってはない場合もありますので、紙でサービスの通知を行う場合はちゃんと確認しておきましょう。

ただ、提出されていない場合や間違いがあって修正を依頼する場合などに、メールアドレスがあるとやり取りがしやすいです。

税務署への申請と承認

クラウドで年末調整の処理を行うにあたって、税務署への申請書の提出が必要になります。
「源泉徴収に関する申告書に記載すべき事項の電磁的方法による提供の承認申請書」

ちょっとこれが大丈夫か不安。
申請書は申請月の翌月末に承認されるとのことなので、10月提出した場合は11月末日に承認されます。
ちなみに承認されてもされなくても通知が来ない場合があるそうで、その場合は承認されたこと承認されたこととなるそうな。

ちなみに税務署に持ち込んで提出したんですが、もっと早く承認されないか聞いてみましたが、窓口の人は丁寧に対応してくれましたが、内線先の人はホームページに書いてある内容そのままの回答でした。
そんな大した書類でもないように思うので、申請のみでとりあえず認めてほしいわ。

管理者側の処理

30日間のトライアルで試してみましたが、管理側の設定から従業員からの提出まであまり迷うことなく行うことができました。
各項目でナビゲーションが用意されていたり、マニュアルが用意されていたりと、操作画面は非常にわかりやすかったですね。

無料トライアルで申込み

無料トライアルの申し込みをするとメールが届くので、記載されているIDとパスワードを使ってログインを行う。

情報を登録

・マスタ管理→企業設定(とりあえず※の付いている必須項目のみ入力)
・マスタ管理→利用者管理(別の年末調整担当者を登録)

年末調整のための準備

従業員コンテンツ→年末調整→基本設定
・税務署へ電子申告の申請書提出
・従業員台帳に登録(とりあえず※の付いている必須項目のみ入力)
※重要なのは、一番下の項目の登録台帳にある年末調整用台帳を「登録」にする点ですかね。

従業員コンテンツ→年末調整→年末調整TOP
・給与支払者情報の登録・修正(企業情報で不足している情報があったら修正)
・従業員へ通知

提出者側の処理

管理者側から年末調整の通知を行うと、提出者の画面にタスクが追加されます。

このように質問に対して回答していく形で入力されていきます。

「はい」と「いいえ」の選択肢で、次の質問事項が変わります。

控除のための保険の証明書の画像添付してもらうことが可能です。
スマホで作成を行う場合、カメラで撮影してそのまま添付することができます。
※控除証明書の実物の提出は必要です。

画像をクリックすると拡大されます。

提出されたデータを確認

従業員より提出されたデータから申告内容を確認・編集します。
個人の進捗状況の確認も行えます。

まとめ

現在トライアルを試しているところですが、まだ「年末調整ステーション」の利用を決めていませんが、かなりの有力候補です。

年末調整ステーション」です。

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