簿記3級

総勘定元帳への転記

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総勘定元帳とは、勘定科目ごとに全ての取引を記載した会計帳簿を言います。

仕訳は勘定科目に関係なく、取引が発生した順番で並びますので、その期中に現金に関する取引がどれだけあって、いくらの入金と支出があったのかを一目で見ることができません。
ただし、総勘定元帳であれば、期中の取引を一目で見ることができます。

2つの財務諸表

仕訳帳
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総勘定元帳

見てわかるように、総勘定元帳であれば、期中にあった現金に関する取引の内容がわかりやすく、次期に繰り越される現金がいくらかというのが一目でわかります。

仕訳帳から総勘定元帳への転記

転記とは書き写すことを言います。

取引
6月1日に掛け代金300,000円を現金で受け取った。

仕訳

取引日 借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
6月1日 現金 300,000 売掛金 300,000

総勘定元帳

転記の手順

※問題では、最初から何の勘定科目の総勘定元帳なのかは用意されている場合がほとんどです。
上記の例は「現金の総勘定元帳」。
ですので、2と3の部分の処理が求められます。

総勘定元帳への転記の裏技

貸方にあった売掛金が借方側に記入されるので、混乱する人がいます。
というか私がそうでした。
そこでちょっとした裏技の紹介。
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ちょっとわからなくなったときは、これを試してみて下さい。

期首から期末の総勘定元帳の流れ

期首における総勘定元帳

現金は資産項目で、通常前期末における残高が次期に繰り越されます。

期中における総勘定元帳


期中における仕訳を総勘定元帳に転記し、次期に繰り越される金額が貸借差額として残ります。

計算式

前期繰越

今期増加取引

今期減少取引

次期繰越

100,500

900,500

280,500

720,500

次期繰越金額(720,500円)を総勘定元帳の最後に記入し、総勘定元帳は貸借が一致します。

期末における総勘定元帳&来期首の総勘定元帳

総勘定元帳への転記は問題としても出題されますし、問3で出題される「試算表」を理解する上でも重要です。

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