試算表は、仕訳帳から総勘定元帳の各勘定口座への転記が正確に行われているかを検証するために作成されます。
試算表の説明
試算表の帳簿の作成フローとしては、この赤い部分です。
総勘定元帳の部分と、合計残高試算表のつながりを見てみましょう。
一致するところ
・総勘定元帳の借方合計 = 合計残高試算表の借方合計
・総勘定元帳の貸方合計 = 合計残高試算表の貸方合計
・総勘定元帳の貸借差額(残高) = 合計残高試算表の残高
他の勘定科目の総勘定元帳も同じです。
合計残高試算表の数字は総勘定元帳の数字と一致します。
総勘定元帳の数字は仕訳帳から転記した数字です。
つまり、試算表が合っていなければ、総勘定元帳も間違っており、仕訳も間違っているわけです。
最初に説明した通り、試算表は『仕訳帳から総勘定元帳の各勘定口座への転記が正確に行われているかを検証するために作成する』という事です。
この説明で理解できたのであれば、次の【仕訳と試算表の関係】は読まずに【試算表は3種類】から読んでください説。
仕訳と試算表の関係
仕訳帳
仕訳の形を少し変えてみます。
仕訳1
仕訳2
仕訳のルールは、『左(借方)右(貸方)に取引の金額を区分して記録する』
仕訳2も数字が貸借に区分して記録されています。
仕訳2ですべての仕訳を表記替えしてみます。
科目ごとでまとめる。
見た目が合計試算表と同じです。
つまり、試算表も仕訳の集まりなのです。
仕訳は常に貸借が一致します。
その仕訳の集合体なので、試算表も貸借が必ず一致するというわけです。
試算表は3種類
・合計試算表・・・総勘定元帳の勘定ごとに、借方の「合計」、貸方の「合計」をまとめた試算表。
・残高試算表・・・総勘定元帳の勘定ごとに、借方の合計と貸方の合計の差額である「残高」をまとめた試算表。
・合計残高試算表・・・合計試算表と残高試算表を合わせた試算表。
3つも覚えるのは大変だと思うかもしれませんが、合計残高試算表を理解すれば、あとは自動的に覚えることができます。
下の図を見てください。
合計試算表と残高試算表を合わせたものが合計残高試算表になっているのがわかります。
合計残高試算表をまず覚えて、合計試算表と残高試算表を覚えましょう。