固定資産
長期間にわたり経営で使用するために所有する資産のことをいいます。
固定資産には、土地や店舗、 書類棚 、車などがあります
簿記の仕訳では
土地→土地
ビル→建物
車→車両運搬具
書類棚→備品
といった勘定科目を使います。
固定資産の価額
取得原価 = 購入代価 + その他費用
取得原価は、固定資産自体の価額だけでなく、購入にかかるその他の手数料など、購入するのにかかった費用を含めた価額です。
購入にかかった費用を本体に含めて処理する他の勘定科目に、 仕入や有価証券がありましたね。
例題:車を100円で購入し、その他手数料を10円とともに現金支払って購入した。
仕訳
減価償却
固定資産(土地をのぞく)を所有している場合、減価償却をします。
減価償却の目的について、とりあえず2つ押さえておきましょう。
1つは一定期間の損益計算を適正にすることです。
固定資産を取得年度に全額を費用とするのではなく、利用可能年数にわたり費用配分する事で、初年度に費用が過大に、2年目以降費用が0円にならないようにします。
もう1つは価値減少の数値化です。
固定資産は購入した時点から価値は減少していると考えられています。
例えば、今日買った車を一週間乗って売った場合、購入した価額で売れる事はほぼありません。
つまり、価値の減少しているわけです。
しかし、どれくらい価値が減少しているかは売る時点までわかりません。
そうなると、売った時に固定資産の価値が大きく下落していた場合、売った時に大きく損失が出てしまいます。
そうならないように時間経過とともに下がる価値を会計的に計算して認識するという目的です。
詳しくはこちらで説明してます
帳簿価額とは
ここで帳簿価額という言葉を覚えてください。
帳簿価額とは帳簿に計上されている金額のことをいいます。
購入した時点の帳簿価額は取得原価です。
ただ帳簿価額は減価償却により減少するので購入直後から、帳簿価額<取得原価になっていきます。
固定資産の売却
長期にわたり利用する目的で所有している固定資産ですが、買い換えや不要になった等の理由により売却する事があります。
例えば車を売却する時に、売却価額が110円、帳簿価額が110円と同じ金額であれば、仕訳は以下のようになります。
しかし、必ずしも帳簿価額で売却するわけではなく、帳簿価額と売却価額に差額が生じる場合がほとんどです。
仕訳では、この差額がどちらに大きいか少ないかで仕訳の勘定科目が変わります。
帳簿価額 > 売却価額 ⇒ 「固定資産売却損」
帳簿価額 < 売却価額 ⇒ 「固定資産売却益」
例題:帳簿価額が110円の車を100円で売却した
仕訳
例題:帳簿価額が110円の車を120円で売却した
仕訳
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