為替手形の登場人物は、振出人、受取人(指図人)、支払人(名宛人、引受人)の通常3人ですが、登場人物が2人になる場合があります。
その一つが「自己宛為替手形」です。
名前の通り、自分を引受人にして振り出す為替手形です。
為替手形は振出人が引受人に受取人にお金を払ってくださいと依頼する証券です。
つまり、「自分」が「自分」に「受取人」にお金を払ってくださいと証券を振り出すわけです。
自己受為替手形 | 為替手形 |
![]() |
![]() |
なぜそのようなめんどうな事をするのか?
多くの場合、本支店間で利用されます。
例えば、東京本社が北海道支社に北海道の仕入先に買掛金を支払ってもらいたい場合に、東京本店が北海道支店を「引受人」、
北海道の仕入先を「受取人」として、為替手形を振り出すといった利用方法です
例題:A社はB社に対する買掛金100円を支払うため、自己(A社のZ支店)を名宛人とする為替手形を振り出した。
仕訳
注意点:手形の振出人が手形代金を支払うので、支払手形(負債)で処理