為替手形の登場人物は、振出人、受取人(指図人)、引受人(名宛人、支払人)の通常3人ですが、登場人物が2人になる場合があります。
その一つが「自己受為替手形」です。
名前の通り、自分を受取人にして振り出す為替手形です。
為替手形は振出人が引受人に受取人にお金を払ってくださいと依頼する証券です。
つまり、「自分」が「引受人」に「自分」にお金を払ってくださいと証券を振り出すわけです。
自己受為替手形 | 為替手形 |
![]() |
![]() |
なぜそのようなめんどうな事をするのか?
それはお金をもらえる日にちを確定させたい場合に利用するケースがほとんどです。
例えば、「引受人」に対して「売掛金100円」の債権がある。
予定としては来月20日に振り込まれる予定だけど、もしかしたら、振り込み漏れがあるかもしれない。
そしたら、来月末に支払う予定のお金がないかもしれない。
このような場合に「手形」であれば、「手形」に記載されている期日に確実にお金は振り込まれます。
例題:A社はC社に対する売掛金100円を回収するため、自己を受取人とする為替手形を振り出し、C社の引き受けを得た。
仕訳
注意点:手形の振出人が手形代金を受け取ることができるので、受取手形(資産)で処理