読書のメモ書き

会社員は読んでおくべき「明日クビになっても大丈夫!」

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Webライターとして超有名なヨッピーさんの本。
いいタイトルですねー。
これを読めば明日クビになっても大丈夫になる!とそんなわけないですが(そんな事も書いてませんし)、色々と心に刺さる内容が多い本でした。
あと単純に内容面白い。

心に刺さった箇所

・こっそりと二足のわらじを履こう
・大事なのはちゃんと「自分の実績を世に発信する事」
・個人のやりがいがない方が、組織が上手くまわるという不幸
・「会社を辞めて、本気で取り組まないと専業には勝てない」みたいなことを言う人もいるけど、あんなのは完全にウソッぱちなので無視しておけばいい
・会社が自分達を守ってくれない時代になっているのだから、いつまでも会社に対して忠誠を誓うのはバカの所業である
・行動しよう

ブログやろうぜ!

私もいつクビになっても大丈夫なようにと考え、他に収入源を得ようと考えました。
『こっそりと二足のわらじを履こう』としたわけです。
その手段は単純で、ブログでアフィリエイトです。
しかしまぁ思うように稼げなかったんですけど。

そこで稼ぐのを目的としないブログに路線を変更。
目的を「書き続けること」。
そして自分の「履歴書」になるブログにすると位置付けました。
つまり自分の仕事である経理について書くことにしたわけです。
最初はその時会社の紙書類をペーパーレス化するために、すでにあったX-pointというワークフローシステムへ移行させるということをやってました。
自分のメモ書きにもなるので書くことに。

しかし、書くことがなくなってきたので、他の事をと考え「経理とExcel」で書くことに。
それがのちにExcelの本を出版することになろうとは思いませんでした。
私が経理としてExcelを得意と思っていても、知っているのは社内でも机を並べている人くらいです。
世間を見回したときに、私よりも経理の知識もExcelのスキルも上の人はいるでしょう。
現に私の上司は私よりも経理の知識もExcelのスキルも上でした。
ただそれを世間に発信しないと誰も知ってもらうことはできません。
私の場合、ブログを使って外部へ発信しました。
そしてそれがたまたま出版社の編集さんの目に止まったわけです。
『大事なのはちゃんと「自分の実績を世に発信する事」』というわけです。
だから「ブログやろうぜ!」ってわけです。

個人のやりがいを会社の利益につなげることも可能

『個人のやりがいがない方が、組織が上手くまわるという不幸』と書かれています。
昔の私もそう思ってましたね。
でもある時から自分のやりがいを会社の利益にすることもできるという考え方になりました。
これは「何をやりがい捉えるか」によって異なります。

私の現状のやりがいは、「組織が上手くまわるように仕組みを作ること」です。
「真面目か!」と思われるかもしれませんが、非効率なものを効率的な状態に持っていくのが単純に面白いからです。
でこれは【ブログのネタ】になるし私のやりがいになるし、組織を上手くまわることとイコールになるわけです。
【ブログのネタ】ってなんだよと思われるかもしれませんが、ただ会社のためだけだったらそこまで頑張らないでしょう。
でも【ブログのネタ】になると思うと、目の前にある非効率なものを改善したくなっちゃうんですよね。

【ブログのネタ】にするためには、「調べる」「行動する」「話を聞く」「説得する」などの行動が必要です。
また仕組みを作るには何かしらのシステムの導入がセットになるケースが多いです。
新しいシステムを調べるのが好きな私ですが、システムは入れれば仕組みがまわるものでもありません。
実際の利用者の抵抗感が生じないように、運用を検証して導入しなければなりません。
経理の立場から理想的な仕組みであっても、実際に利用する側の立場を考えなければなりません。
で利用する立場の範囲が広がるほど、やらなければならない行動は増えます。
またシステムとして理想的な仕組みであっても、かける費用に対して得られる効果が十分でなければ意味がありません。

最近、発注先会社とBtoBプラットフォームという発注書・請書・請求書を電子取引で行うシステムを導入しました。
それまで発注書を送り、請書を返してもらい、請求書をもらうという流れでしたが、クラウド上でのやり取りで完結できるようになるシステムです。
システムを導入するにあたり、システムを調べ、社内向けと発注先業者向けのマニュアルを作成し、利用規約を作成し、社内の発注を行う担当者たちを説得し、先行で利用してもらう発注先業者を選んで説明会を行い、他の会社にも利用してもらうといったステップを経て運用に乗せました。
会社にとってもプラスですし、発注先業者からも楽になったとかなり好評です。

正直やらなければならないことが多くとても手間でしたが、絶対に楽になるであろうと確信があったのと、そして何より【ブログのネタ】になるだろうと思ったからです。

ですので、『個人のやりがいがない方が、組織が上手くまわるという不幸』というのは会社によって異なるのかなと思います。
もちろん会社には【ブログのネタ】のためにシステムを導入したいとは言ってませんが。

会社は永久に守ってくれないが、守ってくれてる部分は多い

『会社が自分達を守ってくれない時代になっているのだから、いつまでも会社に対して忠誠を誓うのはバカの所業である』
確かにそうでしょう。
私も会社に命をかけて忠誠を誓うつもりはありませんが、会社が安定して成長してくれるに越したことはありません。
給料もらえるし、社会保険料も半分負担してくれるし、有給あるし、不得手な仕事は他の人に振ることもできます。

でもいつ会社をクビになっても大丈夫なように備えて仕事をしています。
【ブログのネタ】のために仕事をしていると書きましたが、私自身のスキルアップにもなります。
でもカタログやホームページに書いてあるシステムの説明するだけの内容では面白くありませんし、スキルアップにはなりません。
何をどうやって、何を考えてそのシステムを検討したのか。
実際に導入したらどうだったのか。
そこまでやってネタに昇華できますし、スキルアップにつながっていると感じます。

自分を守るためには自分自身のスキルアップをさせることが重要で、そのためには誰も面倒でやらないことに対して自分から取り組むのがいいのです。
そしてそれをブログに記録しておけば、もし会社をクビになったとしても転職時にどんな事をやっていたかを履歴書よりも深く知ってもらうことができます。
これは他の転職者に比べてかなりアドバンテージがありますし、独立するといった選択肢も可能かもしれません。

あとシステムを入れるのにはお金が必要ですし、仕組みを作るにも会社組織がないとできないのでことです。
これらは独立したらできない(というか必要ない)ことなので、会社に所属しているメリットかなとも思います。

勝ち負けは自分で決める

『会社を辞めて、本気で取り組まないと専業には勝てない」みたいなことを言う人もいるけど、あんなのは完全にウソッぱちなので無視しておけばいい』
これについては私は専業の人に勝ってない(勝負してない?)ので何も言えないですが、ちょっと励みになる言葉です。

「独立とか考えてないの?」と聞かれることもあります。
経理のExcel本を出版した以外にも、Excelの講師やコンサル的な仕事もしていてる(このブログがきっかけで)のもあって言われたりするのですが、今のところ考えてないです。

会社から給料をもらいながら、副業でも収入を得る方が色々と有利かなと思ってます。
それに会社に所属している方が余裕があって、だからこそ色々できると思ってますから。

給料を増やすためには会社が成長しなければなりません。
そして会社の成長させるために頑張れば、副業収入を増やすことにつながります。
1つの仕事だけでは勝てないでしょうが、2つの収入であれば将来的に勝てるかなと。
で収入額だけでの勝負というよりは、無理せず頑張れるという点では勝てるかなと思います。

最後に

ヨッピーさんには簡単になれるものではないでしょう。
私も私が会社に恵まれているというものあってできることであって、誰でも同じことが可能だとは思いません。
でも「二足のわらじを履く」ために「行動」してブログで「自分の実績を世に発信して」をやり続ければ、自分の資産が溜まります。
その資産が他の人がやったことのない事であったり、知りたい事であったりすれば、『明日クビになっても大丈夫!』になるんだと思います。

おすすめですよー

おまけ

ちなみにヨッピーさんには昔一度あったことがあります。(話はしてないですけど)
有限会社ノオトの宮脇さんと〇〇さんのライター講座でゲストで来てました。
その時湖畔のペンションで書くとしたらという振りに、「ゾンビにペンションを囲まれた場合にどうやって籠城するか傭兵に聞く」とのこと。
それがこのネタになったのだと思います。
【阿鼻叫喚】ゾンビが大量発生したらどう立て篭るべき?その道のプロ聞く

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