資金繰り

資金繰りにとって月末が土日祝だと嬉しい理由とは?

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キヤノンカレンダー2011 / yto

タイトルの理由を説明する前に、まず社会保険料についてちょっと説明しましょう。
会社で働いている人は給与から社会保険料を控除されます。
会社がここで本人負担分の社会保険料を預かります。
これに会社が会社負担分を加えて社会保険事務所や健康保険組合に納付するわけです。

では社会保険料はどのタイミングで納付するのか?
例えば
2月分の保険料
翌月3月給与より控除
翌月3月末日に納付
という流れです。

この末日納付というのがポイントとなります。
末日が土日祝日だと翌営業日になります。
つまり、3月31日が土曜日の場合、納付は日曜日を挟んで4月2日月曜日になります。

3/末日が土日祝日の場合

会社にもよりますが、月末に入金出金が多い会社は当日の入金を持って当日の支払が完了します。
例えば
3月30日(木曜日)で銀行残高が1,000万円
3月31日(金曜日)に支払が1,800万円
3月31日(金曜日)に入金が1,200万円
つまり、3月30日の銀行残高だけでは、3月31日の支払はできず、3月31日の入金があってからの支払いになります。

これはあくまで1,400万円が確実に入ってくるという前提ですが、もし相手先の都合で600万円しか入ってこなかったとします。
その場合、残高の1,000万円と600万円を足して1,600万円ですので、支払には200万円足りません。
そのため銀行から借入をして万が一に備えるわけです。

これは1日違いの3月29日(木曜日)3月30日(金曜日)だったとします。
そして本来の支払金額1,800万円の中に社会保険料300万円があったとします。
これは3月31日に支払をしますが、3月31日は土曜日のため支払は4月2日(月曜日)になります。

そうなると
3月30日(木曜日)で銀行残高が1,000万円
3月31日(金曜日)に支払が1,500万円(300万円は4月2日月曜日支払いに)
3月31日(金曜日)に入金が600万円(本来予定1,200万円)
となり入金額が予定より減ったとしても支払はできます。

もちろん月曜日までに200万円を用意しなければなりませんが、何らかしらの手を打つ事は可能です。
あと気持ち的に楽です。

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