会計と簿記の基礎知識

02仕訳のルールとは?

投稿日:2017年11月1日 更新日:

ここでは「仕訳のルール」について説明します。
「仕訳のルール」さえ押さえておけば、決算書や(個人事業主)確定申告書の作成は余裕です。
というか会計ソフトがやってくれます。
なので決算書や申告書の書き方は覚えなくてもいいです。
会計ソフト上で作成される決算書を見て、徐々に理解していく方が頭に入りやすいです。

ここでは「仕訳のルール」だけは理解してください。

仕訳のルール

「仕訳」とは、一定のルールに基づいて「取引」を記録することをいいます。

ではどのようなルールなのかというと・・・
「取引を資産・負債・純資産・収益・費用の増減に従い、取引金額を左右に区分して記録する」

・・・正直わかりずらいですね。
ですので、文書を2つに区切って説明しましょう。
まずは前半の記述部分についての説明です。

「取引を資産・負債・純資産・収益・費用の増減に従い、取引金額を左右に区分して記録する

「取引金額を左右に区分して記録する」

『銀行から10,000円を下ろした』という「取引」の「仕訳」を例に説明しましょう。

勘定科目 金額 勘定科目 金額
現金 10,000 預金 10,000

『取引の金額を左右に区分して記録』されているのがわかりますか?

こんなイメージです。

←(左)借方 (右)貸方→
勘定科目 金額 勘定科目 金額
現金 10,000 預金 10,000

左右の2択ととってもシンプルです。
このシンプルさが簿記の優れた点です。

「借方」「貸方」について
上の仕訳にある「借方」「貸方」という言葉を説明しておきましょう。
重要性はないので、飛ばしていただいてもかまいません。
会計では「左=借方(かりかた)」「右=貸方(かしかた)」という言い方をします。

文字の最後がどちらにはらわれているかで判別してください。

「左右」の金額は必ず一致する

さきほどの仕訳にまた登場してもらいましょう。

←(左)借方 (右)貸方→
勘定科目 金額 勘定科目 金額
現金 10,000 預金 10,000

左右の金額が一致しています。

10,000円のお金を引き出したから一致するのは当たり前と思うかもしれませんが、手数料が210円かかったとしたらどうでしょう。

←(左)借方 (右)貸方→
勘定科目 金額 勘定科目 金額
現金 10,000 預金 10,210
支払手数料 210

引き出した10,000円。手数料が210円かかったので、預金は10,210円減ったことになります。
左右は一致していますね。

勘定科目の5区分

仕訳のルールの前述部分の説明になります。
取引を資産・負債・純資産・収益・費用の増減に従い、取引金額を左右に区分して記録する」

「勘定科目」は資産・負債・純資産・収益・費用の5区分に必ず分類されます。

貸借対照表や損益計算書の作成方法は覚えなくてもいいと書きましたが、勘定科目がどこに表示されるのかを知っておくと、「仕訳のルール」が理解しやすくなりますのでちょっと触れておきましょう。

貸借対照表と損益計算書に「記載される側が増加(+)」と理解覚えればいいのです。

「貸借対照表」は資産・負債・純資産で構成される
①資産が増える場合「左」
②資産が減る場合「右」
③負債が増える場合「右」
④負債が減る場合「左」
※純資産はここでは覚えなくていいです。

資産:現金や預金、家や車、貸したお金、将来お金を受け取れる権利など
負債:借金や預り金など将来的に支出が確実なもの
純資産:資産から負債を差し引いた金額

「損益計算書」は収益・費用の2つで構成され、差額が当期純利益(損失)として表示される
⑦収益が発生した場合「右」
⑧収益が減少した場合「左」
⑨費用が発生した場合「左」
⑩費用が減少した場合「右」

収益:売上や受取利息などのようにお金が入ってくる事象
費用:商品や材料の購入、家賃や携帯代のようにお金が支出する事象
当期純利益:「収益」-「費用」で計算される

取引を仕訳に変換するステップ

さきほど「取引」を「勘定科目」に変換しましたが、今度は「仕訳(左右に分けて基準)」にしてみましょう。

ちなみに番号は上記のイメージの5区分に付している番号です。

取引内容 取引の動き No 仕訳
勘定科目 5区分 勘定科目 5区分
お金をおろした 手元にお金が増えた 現金 資産(+)
銀行からお金が減った 預金 資産(ー)
借金をした 銀行にお金が増えた 預金 資産(+)
借金が増えた 借入金 負債(+)
携帯代を現金で支払った 携帯代が生じた 通信料 費用(+)
手元から現金が減った 現金 資産(ー)
物を売ってお金を受け取った 手元にお金が増えた 現金 資産(+)
売り上げた 売上 収益(+)

決算書の読み方とか作成方法はいいので、とりあえず「仕訳ルール」だけは理解しておいてください。

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