文字の通り「仮に受け取ったお金」の事をいいます。
内容が不明のお金の受入があった場合、内容が判明するまで一時的に処理する科目です。
実務上でよくあるケースだと・・・
通帳やネットバンキングでは振込人名が書き込まれます。
しかし、その振込人名が取引明細にない場合があります。
請求していないお金が振り込まれたら、どのように処理したらいいか困りますよね。
もし掛けで売上げたものの入金であれば、仕訳は以下のようになります。
例題:以前掛けで売り上げた商品代金100円が当座預金に振り込まれた。
しかし、請求した覚えのない相手からお金が振り込まれたら、売掛金で処理はできません。
よって一時的に処理する科目として「仮受金」で仕訳します。
例題:不明な入金100円が、当座預金口座に振込みされた。
仮受金は負債の勘定科目なので、増加したら貸方に、減少したら借方に記入します。
なぜ仮受金が負債の勘定科目なのか。
例えば、不明なお金が間違って振り込みされた場合を考えてください。
間違って振込まれたお金なので、返金しなくてはなりません。
その場合、お金を返金する仕訳をします。
不明分の入金は、後日内容が判明した際に、その内容に基づいて仕訳をします。
例題:不明な入金100円は社員Xが仮払金として受け取ったお金を返金したものだった
練習問題⇒ | PDF版 | web版 |