「Accessのマクロ」と「Excelのマクロ」は違うものです。
一番の違いはマクロの記録機能です。
「Excelのマクロ」には記録機能はありますが、「Accessのマクロ」にはありません。
では「Accessのマクロ」で何ができるかというと、「クエリを実行」「テキストデータをインポート(取込)」「エクセルをエクスポート(出力)」したりとさまざまな処理する事ができます。
「Accessのマクロ」ではこれらの簡易的なプログラムがあらかじめ多数用意されており、マクロを組み合わせる事で、複数の処理を一括で処理する可能になります。
一括で処理できる上に、誰がやっても同じ処理をする事ができる。
『経理の業務効率を10倍上げるaccess入門』とタイトルをふってますが、この「Accessのマクロ」を活用できる事が業務効率を上げるポイントと言えます。
どのようなマクロがあるか下記に羅列します。
全てで60近いマクロがあります。
だからといって全て理解して使えるようになる必要はありません。
目的に応じて必要なマクロを使えるようにするだけでも、それまでとは業務処理のスピードは格段にあがります。
私がよく使う7つマクロ
No | アクション名 | 内容 |
6 | オブジェクトのコピー | 同じオブジェクトを別名でもう1つ作る場合や、他のmdbにコピーするときに使います。 |
13 | クエリを開く | クエリを開きます。またアクションクエリを実行します。 |
24 | テキスト変換 | テキストファイルからデータをインポートするか、リンクします |
32 | メッセージの設定 | 確認メッセージを非表示にしたい場合などに使用します |
33 | メッセージボックス | メッセージボックスを表示させます |
40 | ワークシート変換 | Excelのワークシートをインポート、リンク、エクスポートします |
51 | 出力 | 指定したオブジェクトをExcelやhtml形式にして保存します |
アクセスマクロ一覧
No | アクション名 | 内容 |
1 | SQLデータベースの転送 | カレントサーバから別のサーバにSQLデータベースを転送します |
2 | SQLの実行 | アクション クエリに対応する指定されたSQLステートメントを使用して実行します |
3 | アプリケーションの実行 | ExcelやWord等のWindowsアプリやDOSアプリなどを実行します |
4 | イベントのキャンセル | このマクロの呼び出し元となったフォームからのイベントなどをキャンセルします |
5 | エコー | マクロの実行中の結果を表示するかどうかを設定します。 |
6 | オブジェクトのコピー | 既存のオブジェクトを別のデータベースにコピーして使ったり、バックアップ コピーとして保存したりできます。 |
7 | オブジェクトの再描画 | 保留になっていた画面の更新や再計算を実行します |
8 | オブジェクトの削除 | 指定したオブジェクトを削除します |
9 | オブジェクトの選択 | 指定されたデータベースオブジェクトを選択します |
10 | オブジェクトの送信 | 指定したデータベースオブジェクトを、メールメッセージに添付して送信します |
11 | オブジェクトの保存 | 指定したオブジェクトを保存します |
12 | キー送信 | Accessにキー操作を送信します。アプリケーションでキー入力したのと同じ効果があります |
13 | クエリを開く | クエリを開きます。またアクションクエリを実行します。 |
14 | コマンドの実行 | Accessのメニューコマンドを実行します |
15 | コントロールの移動 | アクティブなデータシート、フォーム内にある、指定されたフィールド、コントロールにフォーカスを移動します。 |
16 | サイズ変更 | ウィンドウのサイズを変更したり移動したりします。 |
17 | ストアドプロシージャを開く | ストアドプロシージャを開きます |
18 | ダイアグラムを開く | スキーマ(データベースダイアグラム)をデザインビューで開きます。 |
19 | ツールバーの表示 | ツールバーの表示/非表示を切り替えます |
20 | データベースアクセスページを開く | データアクセスページを開きます |
21 | データベースファイルのコピー | カレントデータベースのデータベースファイルをコピーします |
22 | データベース変換 | 他のデータベースからデータをインポートもしくはリンクします |
23 | テーブルを開く | テーブルを開きます |
24 | テキスト変換 | テキストファイルからデータをインポートするか、リンクします |
25 | ビューを開く | デザインビュー、データシートビュー、印刷プレビューのいずれかを開きます |
26 | フィルタの実行 | テーブル、フォーム、レポートに対してフィルタを実行します |
27 | フォームを開く | フォームを開きます |
28 | プロシージャの実行 | VisualBasicのFunctionプロシージャを事項します |
29 | ページの移動 | フォームで改ページします |
30 | マクロの実行 | マクロの中から、別のマクロを実行します |
31 | マクロの中止 | 実行中のマクロを中止します |
32 | メッセージの設定 | 確認メッセージを非表示にしたい場合などに使用します |
33 | メッセージボックス | メッセージボックスを表示させます |
34 | メニューの設定 | メニューバーの設定をします |
35 | メニューの追加 | フォームやレポートのメニューバーにメニューを追加します |
36 | モジュールを開く | VisualBasicモジュールをデザインビューで開き、プロシージャを表示します |
37 | レコードの移動 | 指定されたレコードへ移動します |
38 | レコードの検索 | 指定されたレコードを検索します |
39 | レポートを開く | レポートを開きます |
40 | ワークシート変換 | Excelのワークシートをインポート、リンク、エクスポートします |
41 | 印刷 | データシートやフォーム、レポート、モジュールを印刷します |
42 | 関数を開く | デザインビューまたは印刷プレビューで関数を開きます |
43 | 警告音 | 警告音を鳴らします |
44 | 元のサイズに戻す | ウィンドウを最小化、最大化の状態から元のサイズに戻します |
45 | 砂時計ポインタ | マクロ実行中、マウスポインタの形を砂時計の形にしたり戻したりします |
46 | 再クエリ | 再クエリします |
47 | 最小化 | ウィンドウを最小化します |
48 | 最大化 | ウィンドウを最大化します |
49 | 次を検索 | レコードの検索などで指定された条件に一致する、次のレコードを検索します |
50 | 終了 | Accessを終了します |
51 | 出力 | 指定したオブジェクトをExcelやhtml形式にして保存します |
52 | 全マクロの中止 | 実行中のすべてのマクロを中止します |
53 | 全レコードの表示 | アクティブなテーブル、クエリ、フォームに適用されているフィルタを解除します |
54 | 値の代入 | コントロール、フィールド、プロパティなどに値を設定します |
55 | 閉じる | 指定されたウィンドウを閉じます |
56 | 名前の変更 | 指定されたオブジェクトの名前を変更します |