読書のメモ書き

反日と建国『われ日本海の橋とならん』

投稿日:2013年4月17日 更新日:


目的:中国という国を知る。感情的な思考で考えないために

著者:加藤嘉一さん
現在:29歳
「中国で一番有名な日本人」と呼ばれた男。
現在も中国についてのコラムを色々書いてます。
例えばダイヤモンドオンラインで『「中国民主化研究」揺れる巨人は何処へ』など
発売日は2011/7/23なので、2年ほど前の本ですが、今読んでも中国の一面を知るにはいい本だと思いました。

ポイント抽出

1.自由とは
2.反日と建国
3.まとめ

1.自由とは

中国は言論統制が厳しい国と思われている。
ただタブーがありそれに対して言及するものでなければ、実際は言論に対してかなり自由。
中国人は政治意識が高く、友人や知人と政治の話をする。
それに対し日本では言論の自由はあるが、友人知人と政治の話はしてはいけない空気がある。
それは言論が自由な国と言えるのか?

日本がどれだけ言論が自由なのかというのはわからない。
他の国ではどれだけ言論統制がされているかわからないからでる。
何か国に対して、問題提起や批判をしたとしてしょっぴかれるという恐怖を感じたことはない。
でもこのブログで政治などの事を書くのはためらわれる。
ブログのテーマは「経理」なので、テーマにそぐわないから書かないというのもあるが、下手なことを書いてめんどくさいことになるのはごめんだという気持ちがあるからだ。
アクセス数はそこまで多くないが、そんな事を考えてしまう。
私自身も見えない何かに言論の自由を縛られていると思う。

2.反日と建国

中国が言う核心的利益とは、国内の統一のこと。
つまりそれは「中国共産党の体制維持」+「領土」
中国の建国は第二次世界大戦における軍事国家日本に勝利してなされた。
中国共産党にとって結党以来の最大の危機は天安門事件。
これを教訓に1990年代の江沢民政権では愛国教育が採用された。
全国各地に革命抗日の歴史を称える「愛国主義教育基地」が設けられた。

昨年の反日暴動を見て恐怖と怒りを覚えた。
その後入ってくる情報では、あれは国が先導して行ったものだとか、共産党に不満を持つ低賃金労働者が反日運動としてなら無罪だから鬱憤晴らしにやったとか。
なんとめちゃくちゃな論理だと思ったが、この本を読んで腑に落ちた。
中国4千年の歴史というが、実際のところ中華人民共和国の歴史は浅く、1949年に中国共産党によって建国された国である。
中国共産党は日本に勝利して建国したという神話を持って、今の中国があるのだという事を教育している。
つまり、愛国主義を教育するために、今の中国がどのような困難の果てに建国したかという事を強調すればするほど、それは軍国日本に勝利し今の中国ができたという話につながるのという事である。

最近、半藤一利氏の『昭和史』という本を読んだ。
どのようにして日本が戦争に突入していったのかが書かれている。
その感想はまた別で記述しようと思うが、日本軍はめちゃくちゃなことをした。
その日本が敗れ、戦勝国となった中国。
中国側の歴史から見れば日本を倒して国をおこしたというのはまぎれもない事実ではあろう。

ただ実際のところ、中国国民党と戦いに勝利し建国したまでを語らないいけないのではと思う。
毛沢東が『中華人民共和国』の成立を宣言したのは1949年10月1日。
日本に勝利し建国したというのであれば、建国は1945年の日本が大陸から去った日としなければ、つじつまが合わないと思う。
一つの中国を標榜している立場として、あくまでそれは国内問題であると考えるならなおさら。

話を戻して反日暴動が起こる論理は理解した。
しかし、日本が提供したODAを通じた支援や技術支援がなされているということも、加えて伝えてもらわないとと思う。

でも中国としてはそれはできないんだろうな。
今の国家体制を維持していくためには「愛国教育」を続けていかなければならない。
「愛国教育」をすることは「反日教育」をする事とつながる。

3.まとめ

田原総一郎さんも中国には言論の自由があると言っていた。
それに対して佐藤優さんは田原さんは権力党員だからと言っていた。
※どの本に書かれていたかは記憶は定かでないが、「第三次世界大戦 新・帝国主義でこうなる」「第三次世界大戦 世界恐慌でこうなる! 」のどちらかだったと思う。

権力党員とは・・・

「権力党員」とは、常に時の権力の内側にいて、事実上、国家の意思形成に加わっている人を指す。「権力党員」は時の政権の手先であるという単純な図式は成り立たない。むしろ時の政権とは、少し距離を置きつつも権力の内側にいて、建設的批判を行った方が「権力党員」としての影響力が拡大することがある。
引用元【佐藤優の眼光紙背】

この権力党員は日本の政権政党との関係を定義したものであるが、同じ機能を中国共産党との関係にも当てはめる事ができる。

同じような立場で中国は加藤嘉一さんを見ているのではないかとも思える。
日本メディアに叩かれた加藤嘉一君への2通目の手紙
この記事の中ほどに以下の文がある。

君が中国でコラムニストとして語ってきた内容は、要は人民日報の社説そのものです。中国メディア、そして背後にいる中国政府は、自分たちの主張を代弁してくれる便利な日本人として君を利用してきたのです。

こういった情報が頭にある上で中国の情報を聞いてしまうので、したたかな国、狡猾の国という印象はぬぐえない。
中国が持つ内在する問題に理解しつつも、だからといってレーダー照射や反日暴動をしょうがないと思えるものじゃないですね。
ただ中国と中国人をイコールで考えてしまうにはもったいない気がします。
実際に中国人と話をして日本に対して持っている印象がどんなものなのかを聞いてみるのがいいんでしょうかね。
あとは、隣りに住んでる中国人は静かにしろよと思う


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