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ライフネット生命出口社長のお話を聞いてきました。成長し続けていく会社をつくるために必要なのは?

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※写真がぶれぶれですみません。あと隠し撮りではありません。

講演のテーマは
「想いを持った仕事論」

ライフネット生命の名前はよく聞いていましたが、深くは知りませんでした。

『ネットで保険を販売しているから、安い保険をできる』

それくらいの認識でした。
しかし、今回話を聞いてそうではないんだなと感じました。
会社自体がユニークであるという事。
ユニークというのは面白いというのもあるが、一意性の、他にはないという意味でもあります。
それは出口社長の考え方がユニークであるからだと感じました。

会社を運営していく上で大切なもの
・コアバリュー
・憲法
・どんな会社を作りたいか?
・算数(収支計画)

ライフネット生命で掲げられている「マニフェスト」にはそれらが書かれている。
『ライフネット生命マニフェスト』
内容はとてもわかりやすい。
そしてとてもいい事が書かれている。
しかし、すばらしい看板を掲げても中身が伴っていないのでは、まさに絵を描いたもちになってしまいます。

講演終了後Q&Aのコーナーがあり、その中であった質問に
「マニフェストを社員に継続して意識してもらうためにしている事はあるか?」
というのがありました。

出口社長の答えは
「社長がほんとにそのマニフェストを意識(信じて?)して行動しているか」

一般的に社是などがある会社は月曜の朝の朝礼でみんなで読み上げたりする。
しかし、ライフネット生命ではそのような事はしない。
そんな事をしても、それを社長がマニフェストを実行していないのでは社員は「言ってる事とやっている事が違うよな」と心で思い、マニフェストを意識して行動しない。

これが出口社長のすごいところであると感じました。
最初に大きくすばらしい事を掲げても、それを貫きとおすのは大変です。

また採用方法もユニークでした。
採用方法
「チーム面談のみ」
採用基準
「スキルがあること」
「マニフェストに共感している事」
「チームに合うか」

Q&Aで
「人物重視の採用方法についてどう思いますか」
というのがありました。

ここに対する回答はメモ漏れをしてしまっているので記憶で書きますが、
「人物がすばらしくても、スキルがなくて、マニフェストに共感していなくて、チームに合わなかったら意味がない」
といった事を話していたと思います。

ただそれでも新人社員を入れているのは、100年後を見据えた会社をつくる事を考えているから。
新人に対する採用方法もユニークでした。
「字数無制限の論文のみ」
これによるポテンシャルで採用判断をするといいます。

また人材については、保険業界にいたかどうかは関係ないとの事です。
これはマニフェストにも掲げられている。
第一章
”(5)私たちの会社は、学歴フリー、年齢フリー、国籍フリーで人材を採用する。”

現在ライフネット生命は社員が80名。
半分は保険業界からだが半分はまったく別の業界から。
それは違う音符を入れるため。
保険業界を知っている人だと、保険業界の慣行によりものごとを見てしまう。

こんな例を出されていました。
保険業界では一般的に、妊婦さんは妊娠27週を過ぎると加入することができないというのが常識になっているそうです。
しかし、ライフネット生命は保険業界の常識を知らない人が多いので、これに対して「おかしい」と疑問が出る。
そもそも保険の値段を決めるときに、保険金の発生確率を計算し保険料を決めている。
その発生確率の計算数値の中に妊婦も含まれている。
それにも関わらず妊娠27週を過ぎると加入を認めないというのはおかしいと考えるわけです。
それによりライフネット生命では、お申し込みについて妊娠週数(月数)による制限を設けない保険を提供するようになったというのです。

また別のQ&Aで
同じようにネットで保険を販売する会社が増えていったときに、差別化はどのようにするのか?
ものがありました。

それに対し
そもそも差別化なんてものはない。
他と違うことであれば、お金と人間がいればできる。
それ以上に大切な事はアイディアを生み出すこと。
そしてアイディアを生み出すには、色々な人がいてお互いがお互いを刺激する中でしか生まれない。
会社が継続し続けていくには変化に対応するものだけ。
変化に対応していくためにも、色々な人がアイディアを出し続けていく必要がある。
そのように考えているからこそ、マニフェストに掲げられたような採用方針を掲げているだと思った。

私がした質問
Q:社員教育は何かしていますか?
A:特にしていない。ただ週1で任意の勉強会を行っている。
内容は自分が面白いと思った人の話を聞くというもの。
今まででは80歳のタクシーの運転手。戦争の話などを聞いた。
また目の見えない人に来てもらい、その世界の事を話をしてもらったりしている。
他の音符を入れるためにしていること。
これもまた会社が成長し続けていくために変化に対応し続けていくためという部分につながるのだと思った。

まとめ

今回このように出口社長のお話を聞けたのは、一人の女子大学生が企画したことにより実現したものでした。
企画は4部構成になっており、1部ではその女子大学生による「思いを持って行動すると楽しい」というテーマで今までの想いと、これからの想いを私たちの前でプレゼンしてくれました。
そして2部で出口社長による「想いを持った仕事論」というテーマでの講演があり、その後Q&Aへ。
とてもすばらしい企画を開催してくれた子に感謝です。

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