預り金
一時的に預かっているお金は「預り金」で処理します。
どんな預り金があるか?
会社で働いている人の場合「社会保険料」「所得税」「住民税」といった預り金があります。
給与明細で見るとこんな感じです。
それぞれの納付先は以下の通りです。
「社会保険料」・・・納付先→健康保険組合や社会保険事務所
「所得税」・・・納付先→税務署
「住民税」・・・納付先→市区町村
※以前に使ったイメージ図なので余計な枠とか数字が入ってますが、気にしないでください。
これらを会社は従業員に給料を支払う際に、給料から預り、指定機関に支払をします。
ちなみに手取りはこれらが差し引かれた後の金額を言います。
この預ったお金はすぐ納付するのではなく、一定期間に預ったものを指定された日に払います。
預り金は後で支払わなければならないお金なので「負債」です。
預り時は貸方に記入されます。
納付時に負債が消えますので、仕訳では借方に記入します。
増えたら貸方、減ったら借方に記入する
実際の仕訳
従業員に給料を支払ったときは給料で処理します。
給料は費用です。
給与は費用なの?と少し混乱するかもしれません。
あくまでこの主体は会社です。
会社が従業員に対して労働の対価としてお金を払うので、費用です。
費用ですので、借方になりますね。
例題:従業員への給料1,000円のうち、源泉所得税100円を預り(天引き)、残額を当座預金口座から振り込んだ。
給料から天引きした源泉所得税や社会保険料を納付したときは、預り金が減少します。
例題:源泉所得税100円を当座預金から振り込んだ。
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