勘定科目 簿記3級

勘定科目:「約束手形」

投稿日:2013年2月6日 更新日:


約束手形

手形とは「誰が、誰に、いつ、いくらを支払う」ということが書かれた有価証券です。
売上代金の回収や仕入代金の支払に利用されます。

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手形の種類は2種類

「約束手形」と「為替手形」
この違いは理解しておきましょう。
まず図で違いを見てください。

約束手形 為替手形
振出人=支払人
受取人=名宛人
振出人
受取人=指図人
引受人=名宛人=支払人

出てくる人数は約束手形の場合2人、為替手形の場合3人。
名称が色々あり、約束手形と為替手形で同じ名称なのに、役割が違う場合があるので、混乱する原因になります。
ですが、名称はなんとなくでも解けます。
とりあえず別物だという事を理解してください。
ステップをふんで問題を解きましょう。

手形の見極め

「約束手形」と「為替手形」
これは問題文に出てきますので、すぐに判断がつきます。
「約束手形」であれば、今までの知識で十分解けますので、まずは「約束手形」から理解しましょう。

約束手形

言葉を覚えましょう。
振り出す=手形を発行すること。
受け取る=手形を受領すること。
支払手形(負債)=約束手形を振り出した場合、利用する科目。
受取手形(資産)=約束手形を受け取った場合、利用する科目。

約束手形を振り出した側の仕訳

例題:Y商店はZ商店から商品100円を仕入れ、約束手形を振り出した。

この仕訳どこかで見た覚えないですか?

例題:Y商店はZ商店から商品100円を仕入れ、代金は掛けとした。

ただ買掛金が支払手形になっただけです。
約束手形の仕訳については、これくらい感覚で大丈夫です。

手形代金が決済されたときの仕訳

約束手形には支払期日が書かれています。期日が来ると手形は決済され、預金(資産)が減少し、支払手形(負債)も減少します。
※決済とは、金銭上の債務や債権等を清算することを言います。

例題:約束手形100円の支払期日となり、当座預金口座から100円が引き落とされた。

約束手形を受け取った側の仕訳

例題:Z商店はY商店へ商品100円を売り上げ、約束手形を受け取った。

例題:Z商店はY商店へ商品100円を売り上げ、代金は掛けとした。

売上の場合も売掛金が受取手形になっただけです。

手形代金が決済されたときの仕訳

約束手形の支払期日が到来し、手形代金が決済されたときは、預金(資産)が増加し、受取手形(資産)が減少します。

約束手形100円の支払期日となり、当座預金口座に100円が入金された。

なぜ手形を利用するのか?

手形は売上代金の回収や仕入代金の支払に利用されますが、なぜ手形を利用するのかを知っておきましょう。

主な理由として、振り出し側には支払いを先延ばしにできるというメリットがあります。
現金仕入の場合・・・即時
掛仕入の場合・・・仕入れたときから約1、2ヶ月後
手形仕入の場合・・・手形の決済期間は掛けの場合よりも長く設定する事が可能

資金繰では、現金の回収は早め、支払いは遅めがよいです。
資金繰とは、入出金日、入出金額を把握し、支払時にお金が不足することがないように管理することを言います。

会社取引は売ったり、買ったりした時点でお金が出入りすることはあまりありません。
回収したお金で支払うという「先入後出」であればいいのですが、実際には「後入先出」というケースも多々あります。
という事もあり、なるべく支払を遅くしたい目的で、手形を利用したりします。

では、約束手形で受け取った側はどうでしょう。
現金として回収できるのが長期になりますので、嫌がるのかと思うかもしれません。
しかし、一概にそうとは言えません。
手形には「譲渡」して利用する方法があるからです。
詳しくは裏書譲渡の記事で説明しますが、ざっくり説明すると、「受取手形」で仕入れたり、支払ったりでの利用方法があります。
また手形を銀行に売ることによって即現金化することも可能ですので、掛けよりも早くお金にする事も可能なのです。

 

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