簿記3級

精算表の作成

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簿記3級の5問目は、精算表の問題が出題されます。
精算表とは、「試算表」「修正記入」「貸借対照表」「損益計算書」を一つにした表です。

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左列:「試算表」の欄の数字は期中仕訳の合計金額
中央左列:「修正記入」の欄は決算時にて、期中の訂正仕訳や漏らしていた仕訳、決算整理仕訳を記入
中央右列:「損益計算書」は「試算表」に「修正記入」の数字を増減したものを記入し、貸借差額を当期純○○として記入
右列:「貸借対照表」は「試算表」に「修正記入」の数字を増減したものを記入し、貸借差額を当期純○○として記入

例題

資料1
①出張の旅費交通費のために払い出した仮払金が精算された。全ては使われず30円が戻された。
②現金過不足の残高のうち、50円は水道光熱費の支払い分の処理漏れで、残りは不明であった。
③期末における棚卸高は6,000円である。
④建物の減価償却費を計算する。取得価額は100,000円、対応年数は50年、残存価格は10%である。
⑤有価証券の決算日における市場価格は2,500円であるため、評価替えを行う。
⑥決算における消耗品の未使用額は100円であった。
⑦受取利息は×1年10月1日に貸し付けた11,000円に対して年利4%の利息を同時に受け取った。
⑧支払保険料は×1年12月1日に向こう1年分の保険料を前払いした金額である。
⑨決算において、×2年3月21日~×2年3月31日の未払給与2,000円がある。
⑩決算において、売上債権に対して2%の貸倒引当金を差額補充法にて設定する。

資料2
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どんな問題なのか?

①与えられた資料1の取引を仕訳し、「修正記入」に記帳して、「損益計算書」と「貸借対照表」を作成。
②資料2の勘定科目列の消耗品以下の( )が空白のものに科目名を記入する。

仕訳
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仕訳を「修正記入」へ記入します。
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仕訳をする

seisan02&04

修正記入に仕訳を記入する

一番左の列の勘定科目と修正記入のぶつかる欄に仕訳の数字を記帳します。
仕訳
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現金30円、旅費交通費70円を「修正記入」の借方の欄に記入します。
仮払金100円を「修正記入」の貸方の欄に記入します。

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※ポイント1
記入した借方と貸方の金額は一致します。
仕訳の金額と記帳した金額と一致するかを確認します。
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※ポイント2
仕訳の貸借数字と「修正記入」の数字が一致しているかを見ます。
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転記を行う

「損益計算書」と「貸借対照表」に「試算表」と「修正記入」の金額を増減した金額を転記

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※全て記帳したもの
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「当期純○○」を計算して記入

「損益計算書」の借方と貸方の差額が「当期純〇〇」として記入。
「貸借対照表」の借方と貸方の差額が「当期純〇〇」として記入。
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この「損益計算書」と「貸借対照表」の「当期純〇〇」の金額は一致します。 「当期純〇〇」が一致すれば、ほぼほぼ5問目は満点が取れます。
(※勘定科目の記入間違いに注意)

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