どのように出題されるかを抑えておきましょう。
「日付別」と「項目別」の2つのパターンで出題されます。
まず2つの例題を見比べてみます。
例題1(日付別)
資料にもとづいて、5月末日の合計試算表を作成しなさい。
資料1
4月末日の合計試算表は以下の通りである。
資料2
5月1日 商品を現金にて100円分仕入れた
5月2日 商品を現金にて100円分販売した。
5月3日 商品を掛にて200円仕入れた。
5月4日 商品を掛にて200円売り上げた。
5月5日 商品を約束手形にて300円仕入れた。
5月6日 商品を約束手形にて300円販売した。
5月7日 給料400円を現金にて支払った。
解答用紙
例題2(項目別)
資料にもとづいて、5月末日の合計試算表を作成しなさい。
資料1:4月末日の合計試算表は以下の通りである。
資料2
1.商品の仕入
①現金による仕入高 100円
②掛仕入高 200円
③約束手形の振り出しによる仕入高 300円
2.商品の売上
①現金による売上高 100円
②掛売上高 200円
③約束手形の受取りによる売上高 300円
3.現金の増減
①商品の仕入 100円
②商品の売上 100円
③給料の支払 400円
解答用紙
どんな問題なのか?
4月末日の残高に、5月中の取引を加えた5月末日の合計試算表を作成しなさいという問題です。
与えられている合計試算表の金額に仕訳の金額を加算します。
「日付別」と「項目別」の解答のポイント
例題1と例題2の資料2は同じ取引なのですが、「日付別」は7取引、「項目別」は9取引あるように見えます。
「項目別」は取引が重複している場合があるので、重複した取引は、仕訳を反映させないようにします。
日付別
項目別
【1-①と3-①】と【1-②と3-②】の取引が重複しているのがわかります。
この場合、3-①と3-②の仕訳は反映させないようにします。
試算表の問題で一番の注意ポイントはこの点です。
解答方法
与えられた試算表に書かれた勘定科目の両サイドに、仕訳で発生した金額をメモしていきます。
日付別の5月1日の仕訳であれば・・・
現金の貸方に+100、仕入の借方に+100
金額を加算した後の合計残高試算表
これで完成です。