勘定科目 簿記3級

勘定科目:資本金と引出金

投稿日:2013年10月17日 更新日:


資本金

資本金とは、出資者が会社に出資した資産をいいます。
(※厳密には出資した資産の全てが資本金となるわけではありませんが、簿記3級では問われないので、説明は省きます)

会社(個人事業主)は事業を行うにあたり、元手が必要となります。
元手をどのようにして用意するか?

ただ、お金を調達するのであれば、借入や社債などによる方法があります。
しかし、借入金や社債は将来返済をしなければならず、負債です。

それに対して資本金は、返済を必要としません。
資本金を調達する方法はいくつかあります。

方法1
経営者自身がお金を出資する。
(※資本の元入れといいます。)

方法2
株式を発行して、株式を購入してもらい他人から出資を受ける。

簿記3級は、個人経営のお店を主に対象とした内容です。
株式を発行して資本金を集める仕訳は、難しいので簿記3級では問われません。

ですので、以下の資本金については、個人経営のお店の立場での処理を説明していきます。

店主がお店をオープンさせるにあたり、店主の個人的な資産をお店のものとします。
(資本の元入れ。出資)

例題:店主はお店の開業にあたり、現金1,000円元入れした。

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
現金

1,000

資本金

1,000

ではこの資本金は貸借対照表のどこの部分に記載されるのかをチェックしておきましょう。


右下の「純資産」部分に記載されます。

店主が出資した「出資者=店主」のお店の場合、店主はお店の現金や商品を私用で使う事ができます。

ちなみに株式会社などで「出資者=店主」でない場合は、経営者であっても会社の現金や商品を使う事はできません。

店主がお店の現金などを私用で使う事を、「資本の引出し」といいます。
「資本の引出し」をした時は、資本金(純資産)の減少の仕訳をします。

引き出した時の仕訳方法は2つあります。
問題文の指示に従って処理をしてください。

処理方法1:資本金を減少させる方法
例題:店主が店の現金100円を私用で引き出した。

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
資本金

100

現金

100

処理方法2:引出金で減少させる方法
例題:店主が店の現金100円を私用で引き出した。

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
引出金

100

現金

100

なお、「引出金」を用いた場合には、決算時において「資本金」に振り替えます。
例題:決算になり引出金の処理を行う。引出金の残高が借方に100円ある。

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
資本金

100

引出金

100

なぜ、「引出金」という勘定科目を使うのか?
「資本金」は会社の軸となるものです。
本来ならあまり変動があるのは望ましくありません。

また期中に引き出したお金を返済した場合、戻す仕訳をします。

例題:オーナーはお店から先月引き出した現金100円をお店に返金した。

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
現金

100

引出金

100

このような場合、期中に資本金の増減はあったものの、期末時点で資本金の変動はなかった事となります。

期中の資本金の増減を「引出金」という勘定科目で処理をしておく事で、期中の「資本金」の変動が発生しなくて済むわけです。

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