読書のメモ書き

食糧生産が世界の不均衡をもたらした。「銃・病原菌・鉄-1万3000年にわたる人類史の謎-」のメモ書き

投稿日:2013年7月24日 更新日:


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読もうと思ったきっかけはラジオで紹介されていたからと、単純な理由でしたが読んでよかったです。
とても有名な著書ようです。読もうと思い調べて知りました。

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著者「ジャレド・ダイアモンド」がこの本を書くきっかけになったのはニューギニア人「ヤリ」の問いかけ。

「あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」

現在世界の不均衡を生み出した直接の要因は、西暦1500年時点における技術や政治構造の各大陸間の格差である。鋼鉄製の武器を持った帝国は、石器や木器で戦う部族を侵略し、征服して、滅ぼすことができたからである。

ピサロが皇帝アタワルパを捕虜にできた要因こそ、まさにヨーロッパ人が新世界を植民地化できる直接の要因である。
ピサロを成功に導いた直接の要因は、銃器・鉄製の武器、そして騎馬などにもとづく軍事技術、ユーラシアの風土病・伝染病に対する免疫、ヨーロッパの航海技術、ヨーロッパ国家の集権的な政治機構、そして文字を持っていたことである。

つまりタイトルの「銃・病原菌・鉄」はここから来ている。
ただ、この本で多くページをされかれているのは、

なぜ世界は、西暦1500年の時点でそのようになっていたのだろうか。

という部分です。

不均衡をもらたしたもっとも大きな要因は「植物の栽培化」「動物の家畜化」である。

人類はもともと狩猟採取により食糧を獲得していた。
しかし、野生の植物を栽培化する事を始めた。野生の動物を家畜化する事を始めた。
それにより、それまでは狩猟しては移住するという暮らしから、定住する事が可能になった。
それまでは狩猟によりその地域の食糧が枯渇するので、狩猟できる食糧が豊富にある場所に移住する必要があったわけである。
しかし、「植物の栽培化」「動物の家畜化」をする事により、自分たちで食糧を獲得する事ができるようになったため、住む場所を移動する必要がなくなった。

それにより今までよりも多くの人間を養う事が可能になった。
あわせてそれまで子供を生み育てる環境へとかわった。
移動する生活では子供を生むという事がとても大変なことであった。
しかし、定住生活によりそれまでよりも生んでから次の子供を生むまでの間隔が狭くなった。
つまり、より集団人口が増えることとなった。

さらに道具なども定住する事により進化していった。
これはどういう事かというと、今の時代でも引越しするたびに物が減ります。
いらない物を捨てるからですね。
今は車などの運搬手段がありますから、そこまで多くのものを捨てなくても大丈夫ですが、大昔は違います。
自分の背中に背負えるだけの荷物、両手に持つことのできる荷物だけで移住しました。
たとえ使える大きな道具を作ったとしてもそれを運ぶ事は難しかったわけです。

しかし、定住生活では移動がないので、より便利な道具を生産する事ができます。
物が残るという事は技術が残るという事です。
道具を専門的に作る者、そして技術を継承する事により、道具はより進化していったわけです。

農耕民族の定住生活は病原菌が繁殖する理想的な環境となる。
定住生活では、自分の排泄物などが近くにある環境にある。
貯蔵されている食糧を目当てに集まってくるねずみなどの動物が、さまざな病原菌を媒介した。

しかし、農村よりも都市は病原菌にとってさらなる繁殖環境だった。
都市が発達し、病原菌が繁殖し、都市間の交通網の発達により、広域に病原菌が伝染した。

多くの者がなくなった。
だが生き残った者には、その病原菌に対する抗体を持つようになった。
その者がアメリカ大陸へ攻め入った時に、抗体を持たない原住民は病原菌によりたくさんの死者を出すことになった。

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と長々と書いたが、書き切れません。

なぜ多くの民がいたインカ帝国では鋼鉄製の武器や銃が生まれなかったのか?

人類が最初に誕生したのはアフリカである。
なぜ最初に誕生したはずなのに、現在の差が生まれているのか?

食糧生産が独自に始まった地域は、現在のイスラエルからイラン西部の地域(肥沃三日月地帯)や西アフリカ、アンデス地帯、アメリカ合衆国東部、ニューギニアなどさまざまあった。
しかし、それらの地域が全て等しく進歩していくわけではなく、時間の経過とともに差が出てくる。
そして、最終的に最先端の地域はヨーロッパに移ったのはなぜか?

文字はどのように生まれ、どのように伝達したのか?

狩猟生活から農耕生活にかわり、人口が増えていく過程で社会システムが変化していく。
階級ができ、官僚システムができ、権力の独占がおき、奴隷制度などができていく。
その遍歴の説明なども面白い。

なぜ中国ではなく、ヨーロッパだったのか?
中国は世界で最初の発明を数多く生み出した。
しかし、アメリカ大陸やアフリカ大陸へ進出し植民地化したのはヨーロッパであった。
なぜ?

あげればきりがないほどの「なぜ」が色々書かれています。

なぜ今この世界がこのような世界になっているかを知る事ができる大変面白い本でした。
お勧めです。


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