読書のメモ書き

「隠蔽捜査シリーズ3.5」-初陣-

投稿日:2013年7月20日 更新日:


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隠蔽捜査シリーズに出てくる伊丹俊太郎が主人公の小説。
スピンアウト作品ですね。

物語には本シリーズ主人公の竜崎伸也が大いに絡んできます。
この本における主人公は伊丹であるが、伊丹の立場を通じて竜崎の人物像をより浮き彫りにさせるための作品となっています。

竜崎の思考回路はいたってシンプル。
無駄なことはしない。
そして隠し事もしない。
原理原則を自分の行動指針とする。
だからといって柔軟性がないわけではなく、必要とあらば方針転換もする。
そのキャラクター性をより補完されるエピソードが書かれている。

今野敏さんの短編はうまいですね。
物語の構成としては、伊丹に問題が生じ、困ったすえに竜崎に相談をする。
竜崎は何も難しいことはないと、あっさりと解決方法を言う。
ただ竜崎は解決方法の助言とは思っておらず、問題を難しく考えず単純に考えればいいと言っているくらいでしかない。

本の中で面白いエピソードが書かれていました。
物語の始まり、伊丹は福島県警に配属している。
警察庁の初代のトップは薩摩藩出身の川路利良。
今とは警察機構は異なるが、警視庁全国の警察を束ねていた。
明治維新での主藩は薩摩・長州であり、いまだに警察組織には薩長閥があるという。
警察庁のことをサッチョウと呼ぶのはこれにかけているというのである。

いま大河ドラマで八重の桜をやっている舞台は会津。
幕府側で最後まで戦った会津と維新軍薩長は犬猿の仲。

警察のキャリアは若いうちから全国の警察署の署長などの役職につく。
その時山口、鹿児島出身のキャリアが福島県に赴任した場合、疎外感を感じるという。
警察も出身大学派閥に出身藩派閥に忙しいですね。


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