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書かれている内容が「アベノミクス」で体現されているじゃないかと思う『円高の正体』

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いまさらながら為替について、そして円高について勉強してみようと思いました。
とても読みやすくていい本でした。

所感、雑感

円高が良いということがまことしやかに言われていた時があった。
それは円が高いと言うことは、国際的に円の価値が高くなっているという考えが根拠となっている。
円の価値が高くなれば、その信用力から国際的な発言力も高まると考えられていた。
しかし実際は、円高になっても発言力は強くなることはなく、逆に発言力も経済力も弱くなっていったのが現実である。
円高でメリットを受けられるのは、輸入産業。また個人でも輸入された食品や雑貨など、また海外旅行などでもメリットが受けられる。
円安でメリットが受けられるのは、輸出産業。
個人のパーソナルによりどちらでメリットを受けられるかは変わる。

ただ、日本全体で見た場合に円高で得られるメリットより、円安で得られるメリットの方が大きい。
確かに円高によって輸入産業はメリットがあるが、輸入される商品とバッティングする商品を扱う産業にとって打撃が大きい。
それにより、国内の生産力が下がる。
生産力が下がるということは、失業者が増える。というスパイラルに落ちる。

円安は円高に比べ、ドルの総量に対して円の総量が増えているという事。
円の総量とは、日本国内の経済全体に循環している円の総量が増加しているということになる。
景気を良くするにはお金を循環させること。
総量が増えすぎてインフレ懸念が出てきた場合、政策により円安を止めればよい。
円の総量を増やすにはマネタリーベースを増やす。
そしてマネタリーベースを増やすことは日銀の仕事。
日銀がデフレ解消を本気で考えるのであれば、マネタリーベースを増やす。
マネタリーベースが150兆円までいけば、円は95円まで円安になり、2%の名目経済成長が可能。

とりあえずマネタリーベースがどうなるかが円安のポイントみたいです。
しばし注目をしたいと思います。
忘れないように日銀のマネタリーベースのページをメモしておく。

読書日 2013.1.30
タイトル 円高の正体
著者 安達誠司
プロフィール ドイツ証券会社経済調査部シニアエコノミスト
出版日 2012.01.20
目的 為替の勉強のため
トリガー 為替レート 投機 実需 韓流 良い円高 通過暴落 キャピタルプライス 円高不況 購買力平価 ソロスチャート インフレ率 デフレ マネタリーベース 日銀総裁
所要時間 フォトリーディング3分 トリガーワード選択,質問づくり7分 SR&D スキタリング計40分 マインドマップ作成,所感雑感まとめ 30分 合計1時間20

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